クレジットカード 表面
クレジットカード 裏面
目次
クレジットカードをより安心・安全に使えるようにと100%IC化が推進されたこともあり、現在日本国内で発行されているほとんどのクレジットカードにはIC(Integrated Circuit=集積回路)チップが搭載されています。ICチップにはクレジットカード番号や有効期限などのカード情報が記録されています。カード情報は暗号化されているので高セキュリティです。
国際ブランドによってクレジットカード番号の桁数が異なります。VISA、Mastercard、JCBは16桁、American Expressは15桁、Diners Clubは14桁です。
Visa | 「4」から始まる16桁(4桁 4桁 4桁 4桁) |
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Mastercard | 「5」から始まる16桁(4桁 4桁 4桁 4桁) |
JCB | 「3」から始まる16桁(4桁 4桁 4桁 4桁) |
American Express | 「3」から始まる15桁(4桁 6桁 5桁) |
Diners Club | 「3」から始まる14桁(4桁 6桁 4桁) |
クレジットカード番号の最初の6桁はIIN(Issuer Identification Number=発行者識別番号)またはBIN(Bank Identification Number=銀行識別番号)と呼ばれるもので、発行元のカード会社を識別できるようになっています。たとえば、「498003」は三井住友カードが発行するVisaカードの番号です。最後の1桁はチェックデジットで、クレジットカード番号が正しい数字かどうかを確認するためのものです。最初の6桁と最後の1桁を抜いた残りが個人を識別するための数字です。
クレジットカード番号の仕組み
会員の氏名がローマ字で記載されています。まれにローマ字の表記が間違っていることがあるので、クレジットカードが届いたら会員名が間違っていないかどうか確かめましょう。
有効期限(英語では「GOOD THRU」または「VALID THRU」)は基本的に「月/年(西暦の下2桁)」の順に記載されています。「年/月」の順ではないので、ネットショッピングなどで有効期限を入力する際は気をつけてください。例えば、「05/27」となっていたら有効期限は2027年5月です。有効期限が近づくとカード会社から新しいクレジットカードが送られてきます。
Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなど、提携する国際ブランドのロゴです。
Visa | Mastercard | JCB | American Express | Diners Club |
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タッチ決済ができるクレジットカードにはこのマーク(リップルマーク)が付いています。タッチ決済は国際規格の非接触決済で、NFC PayやEMVコンタクトレスとも呼ばれています。日本でも利用できるお店が増えてきていて、コンビニやマクドナルドなどで利用できます。高額な決済はできませんが、基本的に暗証番号もサインも不要なので、決済端末にクレジットカードをタッチするだけでスピーディーに決済できます。
ICチップを搭載したクレジットカードとIC対応の決済端末が普及し、磁気ストライプを使って決済をすることは少なくなりましたが、IC対応の決済端末を置いていないお店では磁気ストライプを端末で読み込んで決済をします。
磁気ストライプに強い磁気を帯びたものを近付けると磁気が低下して使用できなくなってしまうおそれがあるので近づけないようにしましょう。
クレジットカードが届いたらすぐに署名欄にサインしましょう。サインがないとお店でクレジットカードを利用できないことがあるだけでなく、盗難・紛失によってクレジットカードを他人に不正使用されてしまった場合に損害が補償されないことがあります。サインがあれば多くの場合、盗難保険によって損害を補償してもらえます。
サインの書体に決まりはなく、漢字、ひらがな、カタカナ、英字(大文字、小文字、ブロック体、筆記体)など好きな書体でOKです。例えば私の場合だと、「清水太郎」でも「Taro Shimizu」でもいいですし、筆記体で「Taro Shimizu」としてもいいです。オリジナルのかっこいいサインを使っている方もいます。海外ではクレジットカード利用時に身分証明としてパスポートの提示を求められることがあります。クレジットカードのサインをパスポートのサインと同じものにしておくとその際の身分証明がスムーズです。
一般的なクレジットカードは3桁のセキュリティコードが裏面にある(7桁表示されている場合は下3桁がセキュリティコード)
国際ブランドがAmerican Expressのカードは4桁のセキュリティコードが表面にある
ネットショッピングやオンラインでのホテル予約など、オンラインでクレジットカードを利用する際にセキュリティコードの入力を求められることがあります。一般的なクレジットカードはカード裏面に3桁のセキュリティコードが記載されています。国際ブランドがAmerican Expressのカードは特殊で、カード表面に4桁のセキュリティコードが記載されています。
国際ブランドがVisaのクレジットカードは「PLUS」、Mastercardは「Cirrus」、Diners Clubは「pulse」に対応したATMを利用できます。以前はJCBもMastercard同様にCirrusに対応したATMを利用できましたが、現在はCirrusに対応したATMを使えるJCBは減少傾向です。
Visa | Mastercard | Diners Club |
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PLUS(プラス) | Cirrus(シーラス) | pulse(パルス) |
クレジットカード発行元の会社名、住所、電話番号などが記載されています。
偽造防止用のホログラムです。カード裏面ではなくカード表面に付いていたり、磁気ストライプがホログラムになっていたり、国際ブランドのロゴがホログラムの代わりを担っていたりすることもあります。
クレジットカードによっては上で紹介した項目以外にも以下のような情報が記載されています。
ANA VISA Suicaカードは凹凸がないエンボスレスカード
一般的なクレジットカードは、クレジットカード番号、有効期限、会員名などの部分がエンボス加工され盛り上がっている / 画像はアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
凹凸がないエンボスレスカードが増えています。現在は国内外問わずにインプリ決済(インタプリタを使い、クレジットカード表面に浮き出たエンボス文字を売上伝票に転写し、それをカード会社に郵送するといった手間のかかる決済方法)はほとんど行われていないのでもうエンボス加工は不要といった流れなんでしょうね。
カード表面にはカード情報がない
カード裏面にクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードなどのカード情報を集約
セキュリティを考慮してカード表面にカード情報を記載しないクレジットカードが増えています。カード情報が裏面に集約されているので、決済時にクレジットカード番号などを盗み見されにくいです。今後のクレジットカード券面は、エンボスレスでカード情報が裏面に集約されたタイプが主流になっていくんじゃないかと思います。
三井住友カード(NL)は表面にも裏面にもカード情報が記載されていない(出典:三井住友カード公式サイト)
カード情報がカード表面にもカード裏面にも記載されていない三井住友カード(NL)が登場しました。カード情報が記載されていないので、決済時にカード番号を盗み見される心配がありません。クレジットカード番号などのカード情報は、専用アプリで確認できます。
縦型デザイン
縦型デザインのクレジットカードが増えています。最近はクレジットカード決済時に店員にクレジットカードを渡さず、自分で決済端末にクレジットカードを差して暗証番号を入力することが増えてきていますが、縦型デザインだとそんなときに券面デザインの方向のまま差し込めて分かりやすいというメリットがあります。
エポスカードの裏面には署名欄がない
新デザインのエポスカードやラグジュアリーカードには署名欄がありません。ICチップと暗証番号を使った決済が主流になり、クレジットカード利用時にサインを求められることが大幅に減ってきているので、将来的には他のカードも署名欄を廃止していくんじゃないかと思います。
金属製のラグジュアリーカード チタンカード
ラグジュアリーカードやアメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードなど、金属製のクレジットカードが登場しました。一般的なプラスチック製のクレジットカードの重さは5〜5.5gくらいですが、ラグジュアリーカードの重さは21gもあります。500円玉1枚の重さが7gなので、500円玉3枚分と同じ重さです。
ブラックライトで照らしたクレジットカードやデビットカード
クレジットカードをブラックライトで照らすと、ブラックライトの光に含まれる紫外線に反応して、普段は見えないマークが浮かび上がってきます。浮かび上がるマークは提携国際ブランドごとに異なり、例えば国際ブランドがVisaのクレジットカードなら「V」マークが浮かび上がります。クレジットカードに限らず、国際ブランドと提携したデビットカードやプリペイドカードも同様にマークが浮かび上がります。
大手銀行系カード会社退職後、当サイトと世界一周ブログを運営しながら世界4周しました。旅をしたりしながらクレジットカードの情報を追いかけています。
Twitter:@k_creditcard