プレミアムカードを持っていたおかげでできた特別な体験まとめ


私にとって初めてのプレミアムカードがアメックスのプラチナ・カードでした。25歳のときに取得し、もう10年以上の付き合いになります。その後、JCBザ・クラス、ダイナースクラブ プレミアムカード、ラグジュアリーカードのゴールドカードも取得し、世界中で使ってきました。今回はこれらのプレミアムカードを持っていたおかげで体験できたことを振り返っていこうと思います。
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カード名 | ダイナースクラブ プレミアムカード | JCBザ・クラス | アメリカン・エキスプレス プラチナ・カード | ラグジュアリーカード ゴールドカード |
年会費 | 143,000円(税込) | 55,000円(税込) | 165,000円(税込) | 220,000円(税込) |
プレミアムカードの下位ランクのカードで利用できるサービスや参加できるイベントにも印象に残っているものがあり、せっかくなのでこれらも一緒に紹介していきます。例えば、ダイナースクラブ プレミアムカードの体験記には、ダイナースクラブ プレミアムカードでしか利用できないサービスや参加できないイベントだけでなく、通常のダイナースクラブカードでも利用できるサービスや参加できるイベントの体験も含めています。不定期のイベント、招待制のイベント、今はもう終了してしまったサービスの体験記などを含むので、参考程度に軽い感じで読んでもらえればと思います。
ダイナースクラブ プレミアムカード

ダイナースの公式サイトによるとダイナースクラブカードは日本で最初のクレジットカードなんだそうです。時間をかけて実績を積んできたダイナースからこそ提供できるサービスや開催できるイベントもあるんだと思います。
東京競馬場 馬主体験ツアー
東京競馬場内にある通常は入ることができない来賓用特別室「ダービールーム」で、馬主の世界を体験するイベントです。ウエルカムシャンパンや馬主ライフについての公演があり、レースの合間にはパドックの中にも入れました。

来賓用特別室「ダービールーム」

パドック
フェラーリのパーティーイベント
ある日突然ダイナースから電話がかかってきて、フェラーリのパーティーイベントに誘っていただきました。著名人も参加している豪華なイベントでした。


ダイナースから送られてきた招待状には、「ご招待をご快諾いただき誠にありがとうございます」とあり、ダイナース側から会員に声をかけているようです。このイベントに誘っていただいた少し前に別の車関係のイベントに応募していたこともあり、ダイナースに「私は車に興味があるんじゃないか」と判断されて声をかけてもらえたようです。
また、高級時計のイベントにダイナースから招待された方もいて、この方はダイナースクラブ プレミアムカードのコンシェルジュデスクに時計に関する問い合わせを何度もしていたそうです。普段からイベントに参加したり、コンシェルジュデスクを通して嗜好を伝える機会があると、特別なイベントに招待してもらえる可能性が高くなるのかもしれません。
一見さんお断りの料亭
ダイナースには「料亭プラン」というサービスがあり、通常では予約するのが難しい高級料亭をダイナースが代わりに予約してくれます。対象料亭のなかには一見さんお断りの料亭も含まれています。私は通常は一見さんお断りの東京吉兆本店を予約してもらいました。

東京吉兆本店の料理
料亭プランは通常のダイナーズクラブカードでも利用できます。Diners(食事をする人)がダイナースの名前の由来というだけあり、ダイナースは食に強みがありますね。
「すきやばし次郎」会食会
予約困難な寿司店として有名な「すきやばし次郎」での会食会です。私は幸運なことに、小野二郎氏に直接お寿司を握っていただけました。
ダイナースクラブ プレミアムカードを目指すなら
ダイナースクラブ プレミアムカードは招待制で基本的には新規申し込みできないので、まずは通常のダイナーズクラブカードを申し込み、利用実績を積んでインビテーション(招待)を待つのが王道です。ただし、インビテーションが来る基準は非公開です。また、その基準は変わる可能性があるので、過去の実績を基に推測しても今は基準が変わってしまっているかもしれません。
JCBザ・クラス

東京ディズニーランド、東京ディズニーシー内のJCBラウンジ
JCBは、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーのオフィシャルスポンサーで、東京ディズニーランドの「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」、東京ディズニーシーの「ニモ&フレンズ・シーライダー」を提供しています。
JCBが提供するアトラクションの施設内には、実はJCBラウンジがあります。JCBザ・クラス会員なら年に1回「東京ディズニーランド 東京ディズニーシー JCBラウンジ招待券」を請求でき、招待券1枚で4人まで、どちらかのJCBラウンジを利用できます。オフィシャルスポンサーならではサービスですね。

JCBラウンジ招待券とニモ&フレンズ・シーライダー
JCBラウンジで休憩した後は、スタッフの方がアトラクションまで案内してくれて優先搭乗できます。JCBラウンジ招待券のおかげでJCBのアトラクションにはファストパスがなくても優先搭乗できるので、ファストパスはJCBが提供するアトラクション以外のものを取得すると良いです。
USJ内のJCBラウンジ
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)にもJCBラウンジがあります。JCBは、USJのオフィシャル・マーケティング・パートナーとして「ザ・フライング・ダイナソー」に協賛していて、JCBラウンジはザ・フライング・ダイナソーの施設内にあります。

USJ内のJCBラウンジ
USJ内のJCBラウンジは、JCBザ・クラス会員だけでなく、JCBプラチナ会員でも利用できます。JCBザ・クラス会員とJCBプラチナは、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン JCBラウンジ招待券」を請求でき、招待券1枚で4人までJCBラウンジを利用できます。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシー内のJCBラウンジと同様、JCBラウンジで休憩した後は、スタッフの方がアトラクションまで案内してくれて優先搭乗できるので、ほとんど待つことなく人気アトラクションのザ・フライング・ダイナソーに乗れました。案内される場所が乗り場の前列のあたりなので、高確率で前の方の席に案内してもらえるんじゃないかと思います。私は最前列の席に案内してもらえました。

ザ・フライング・ダイナソー
ハワイのアラモアナセンターで行われるPassport to Luxury
ハワイ ホノルルのJCBプラザラウンジを利用するために受付でJCBザ・クラスを提示したところ、思いがけずPassport to Luxuryの参加チケットをもらいました。Passport to Luxuryの開催日が近く、たまたまJCBザ・クラス会員に参加チケットを配っていたそうです。
Passport to Luxuryは、ハワイ最大のショッピングモール「アラモアナセンター」で行われるイベントで、「カルティエ」「グッチ」「ティファニー」「フェラガモ」「プラダ」「ブルガリ」「ルイ・ヴィトン」などの有名ブランド店も参加していました。イベント参加店では軽食やドリンクが用意されていて、チョコレートを食べたり、シャンパンを飲んだりしながらショッピングを楽しめました。ティファニーの軽食はティファニーらしいデザインでした。こだわりを感じます。

アラモアナセンターで行われたPassport to Luxury
ハワイのブランド店でのプライベートショッピング、パーソナル・ショッパー
一時期、JCBザ・クラス会員は、ハワイ ホノルルの対象ブランド店で、プライベートショッピングやパーソナル・ショッパーを利用できました。現在は残念ながら終了してしまったようです。このサービスはJCBの公式サイトでは案内されていなかった記憶ですが、ハワイ ホノルルのJCBプラザラウンジでJCBザ・クラスを提示すれば案内してもらえたので、隠しサービスというわけではないと思います。
私はフェラガモでパーソナル・ショッパーを利用してみました。店内では専任のスタッフの方が日本語で案内してくれて、ドリンクサービスでシャンパンを出してくれました。お土産に香水のサンプルも頂きました。

お土産でもらった香水のサンプル
JCBザ・クラスを目指すなら
JCBザ・クラスは招待制なので基本的に新規に申し込むことはできません。新規申し込みできないプレミアムカードのインビテーションを待つには、取得したいカードの1ランク下のカードで実績をつくるのが王道だと思いますが、JCBザ・クラスの場合はJCB公式サイトに下記の記載があり、JCBザ・クラスの1ランク下のJCBプラチナからだけではなく、JCBゴールドからでもJCBザ・クラスを目指せるようです。
JCBザ・クラスは、JCB ORIGINAL SERIES対象の「JCBプラチナ」「JCBゴールド ザ・プレミア」「JCBゴールド」をご愛用の皆様のなかで、一定の条件を満たした方をご招待いたします。
とはいえ、JCBゴールドからJCBザ・クラスを狙うのは飛び級みたいなものなので、インビテーションの届きやすさで考えるとやはりJCBプラチナの方が有利かなと思います。このあたりはJCBのみが知るところなので予想の域を出ないです。

JCBプラチナ
日本発唯一の国際ブランド「JCB」を所有するJCBが直接発行するプラチナカード。24時間年中無休のコンシェルジュデスクを利用できる。

JCBゴールド
JCB ORIGINAL SERIESパートナー(ポイント優待店)での利用分はポイント2倍以上。一定の条件を満たすと「JCBゴールド ザ・プレミア」へのインビテーションが届く。
アメリカン・エキスプレス プラチナ・カード

カード会員専用の空港ラウンジ
カード会員専用の空港ラウンジを利用できます。下の写真はそのなかの1つ、香港国際空港にあるセンチュリオン・ラウンジです。残念ながら日本の空港内には会員専用ラウンジは存在しません。日本にも会員専用ラウンジができて欲しいですね。

香港のセンチュリオン・ラウンジ
ブランド店でのプライベートショッピング
現在はできなくなってしまいましたが、以前は銀座のブランド店などで営業時間後に店内貸切のプライベートショッピングができました。しかもVIPルームを利用できたり、シャンパンのサービスがあったりもしました。私は銀座のフェラガモでプライベートショッピングをしてみました。その時のショッピングをきっかけにその後何度かファッションショーに招待していただきました。
ドン・ペリニヨン テイスティングディナー
銀座にあるブルガリのレストラン「イル リストランテ」で高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」と料理を楽しむ華やかなディナーイベントでした。私が初めて参加したプレミアムカードのイベントなので印象に残っています。
一見さんお断りのお菓子
一見さんは購入できないお菓子があり、このお菓子をアメックスのコンシェルジュデスクに食べてみたいと頼んだところ、購入させていただけることになりました。しかも1度購入すればそれが実績になり、次からは直接購入できるようになりました。ただし期間限定の特別対応だったようで、知人が頼んだときには断られたそうです。なのでお店の名前は伏せました。
イグアスの滝が見える部屋に特典付きで泊まれた
ブラジル側のイグアス国立公園内にある唯一のホテルが「ベルモンド ホテル・ダス・カタラタス」です。イグアスの滝の目の前にあり、部屋によっては窓からイグアスの滝を見ることができます。

ベルモンド ホテル・ダス・カタラタス
webサイトからこのホテルの滝が見える部屋を予約しようとしたところ、私が希望する部屋タイプの場合、滝が見える部屋を希望するならリクエストしてくれと書いてありました(現在は普通に予約できるようです)。そこでアメックスのコンシェルジュデスクに連絡して、代わりにリクエストしてもらうことにしました。
アメックスのコンシェルジュデスクからの回答は、部屋は空いているので予約は可能だが、今直ぐに滝の見える部屋を確約はできないとのこと。アメックスに連絡をしたのが宿泊希望日の2日前と直前だったので、滝の見える部屋の確約は諦め、当初の予定通り滝の見える部屋をリクエストしている状態で予約をしてもらいました。ホテルにチェックインして、案内された3305号室から撮影した写真がこちら。希望通りにイグアスの滝が見える部屋に案内してもらえました。

部屋からの景色
しかも、ベルモンド ホテル・ダス・カタラタスはファイン・ホテル・アンド・リゾート(アメックス プラチナ・カードのホテル優待)対象ホテルなので以下の優待が付きました。
優待内容
- アーリーチェックイン 12:00~
- レイトチェックアウト ~16:00
- 朝食無料
- チェックイン時の空きの状況に応じて部屋のアップグレード
- ホテルからフォス・ド・イグアス国際空港への無料送迎
イグアスの滝というロケーションにおいてレイトチェックアウトは有効でした。イグアスの滝を思いっきり楽しもうとすると濡れます。ボートで川から滝に近づくラフティングはもちろん、普通に歩いて滝の近くに行くだけでもかなり濡れます。なので16時まで部屋のシャワーを使えて着替えもできるのは助かりました。
このホテルに泊まるならぜひ満月の日を狙って欲しいです。月明かりでイグアスの滝にかかる虹を見れるかも知れません。私は運良く見れました。

月明かりでイグアスの滝にかかる虹「ルナレインボー」
アメリカン・エキスプレス プラチナ・カードは新規申し込みできるようになった
アメリカン・エキスプレス プラチナ・カードは招待制のカードでしたが、2019年4月から新規申し込みの受付を開始しました。
ラグジュアリーカード ゴールドカード

ワイン生産者を招いてのメーカーズディナーや、カルトワインとも呼ばれるスクリーミング・イーグルを楽しめるディナーイベント
私は積極的にラグジュアリーカード会員限定のディナーイベントに参加しています。コスパが良いというのもありますが、ラグジュアリーカードが主催するディナーイベントなら次もきっと楽しい時間を過ごせるだろうと信頼しているところが大きいです。過去に参加したディナーイベントはこちらの記事にまとめています。
下の写真はピーター・マイケル・ワイナリーからポール・マイケル氏を招いてのメーカーズディナーです。当日のワインリストのなかには世界的な影響力のあるワイン専門誌「ワインスペクテイター」で1位に輝いた「2012 Peter Michael Winery 'Au Paradis' Estate Cabernet Sauvignon Oakville Napa Valley」も含まれていました。


ピーター・マイケル・ワイナリー メーカーズディナー
世界的にも有名なカルトワイン(評価が高く、希少で高価なワインのこと。定義には諸説あるそうです)であるスクリーミング・イーグルのディナーイベントにも参加しました。会費はサービス料と税金込みで1人18万円!私の知る限りクレジットカードのディナーイベントとしては過去最高額です。ですが、ミシュラン2つ星のレフェルヴェソンスが会場で、このワインリストならむしろ安いと言っていいでしょう。ワインリストのなかには基本的には非売品で、市場に出回ると60万円の値がつけられることもある超希少白ワイン「2014 Screaming Eagle Sauvignon Blanc Oakville Napa Valley」も含まれていました。
ワインリスト
- 2013 Screaming Eagle Second Flight Proprietary Red Napa Valley
- 2014 Screaming Eagle Second Flight Proprietary Red Napa Valley
- 2013 Screaming Eagle Cabernet Sauvignon Oakville Napa Valley
- 2015 Screaming Eagle Cabernet Sauvignon Oakville Napa Valley
- 2014 Screaming Eagle Sauvignon Blanc Oakville Napa Valley


スクリーミング・イーグル ディナーイベント
予約困難な名店に行けた、しかも片道無料送迎付き
ラグジュアリーカードのゴールドカードのコンシェルジュデスクを通すと、ずっと先まで予約が埋まっている人気店、六本木の「寿司さいとう」や京都の「未在」を予約してもらうことができました。ラグジュアリーカードのサービスの1つ「ラグジュアリーリムジン」の対象店舗だったからです。現在は残念ながら寿司さいとうと未在は対象店舗ではなくなってしまったので、どちらのお店も予約できなくなってしまいました。

未在
ラグジュアリーリムジンは、コンシェルジュデスクを通して対象レストランを予約するだけで、対象エリアレストラン間の片道無料送迎が付くサービスです。ラグジュアリーカードのゴールドカード会員は、往路でも復路でも好きな方を選択できます。未在に行ったときは復路で利用し、食事の後に京都から大阪まで送ってもらいました。京都
大阪と、距離はありますが、無料送迎の範囲内です。ネットで検索してみたら、タクシーだと高速に乗らなくても1万5千円くらいかかる距離のようでした。これがラグジュアリーリムジンなら高速道路料金込みで無料です!今回の車種はアルファードでした。

京都から大阪まで送ってもらったアルファード
グローバルエントリーのテスト運用への参加資格を頂いた
グローバルエントリーを持っていると、アメリカ入国時のあの長い行列に並ぶことなく、自動キオスクでサクッと入国手続きを済ますことができます。便利なグローバルエントリーですが、日本ではまだテスト運用の段階なので、プロモーションコードを持っていないと申し込むことができません。ただし、アメリカの永住権をお持ちの方なら今でもグローバルエントリーに申し込みできます。私は2017年11月にラグジュアリーカードから特別な案内が来て、プロモーションコードを頂きました。
2017年11月の時点では、プロモーションコードは最大でも1,500しか用意されていないので、おそらく本来ならVIPな方々しか手に入れることができない貴重なものです。なぜ私がラグジュアリーカードから特別な案内を頂けたのか心当たりを考えてみると、「メインカードとして積極的に利用していること(利用金額だけではなく、サービスの利用回数や会員限定イベントへの参加回数なども含めて)」と「アメリカでの利用履歴があること」が大きな要因かなと思います。
頂いたプロモーションコードを使って、グローバルエントリーを取得したときの流れをこちらの記事にまとめました。
ラグジュアリーカード ゴールドカードは新規申し込みできるようになった
ラグジュアリーカード ゴールドカードは招待制のカードでしたが、2021年11月17日から新規申し込みの受付を開始しました。今は誰でも申し込むことができます。
コラム:招待制カードをインビテーションなしで手に入れるには
当サイトでは招待制カードについて「基本的には新規申し込みできない」と記載しています。基本的ではないケースについて少し触れておきます。例えば「既存会員からの紹介」「付き合いのある銀行からの紹介」「富裕層向けのイベントやコミュニティでインビテーションをもらえることがある」「自分からカード会社にインビテーションを送ってほしいと頼む」などのケースがあります。もちろんカードにもよりますし、タイミングもあります。なので縁があればという感じです。

清水 太郎
大手銀行系カード会社退職後、当サイトと世界一周ブログを運営しながら世界4周しました。旅をしたりしながらクレジットカードの情報を追いかけています。
Twitter:@k_creditcard