私が訪れた場所の一例
海外に行くのであれば、世界中で使いやすいVisaかMastercardを持っていきましょう。磁気不良や紛失などの不測の事態に備えて2枚はあるといいです。その際、Visaを1枚、Mastercardを1枚といった感じで両方持っておくと、より使えるお店の幅が広がります。とは言え、Visaしか使えない、Mastercardしか使えないってお店はほとんどないので、Visaだけ2枚、Mastercardだけ2枚でもOKです。
申し込み時にVisaかMastercardを選択すれば海外でも使いやすい
目次
世界的に見るとVisaとMastercardの強さが圧倒的で、「クレジットカードを使えるお店」=「VisaとMastercardを使えるお店」と考えてまず問題ないです。旅行先のガイドブックをお持ちであれば、ショップやレストランのページを見てみてください。クレジットカードを使えるお店であれば、VisaとMastercardを使えることが確認できると思います。
日本では、VisaとMastercardと同じくらいJCBを使え、American ExpressとDierns Clubも多くのお店で使えますが、これは世界的には特殊なケースです。世界各国でクレジットカードを使ってきた私の経験で言うと、日本はJCB、American Express、Dierns Clubの使い勝手が最高クラスに良い国です。日本生まれのJCBが日本国内で強いのは当たり前としても、American ExpressとDierns Clubも日本ほど使えるお店が多い国はそうはないです。日本ではAmerican ExpressとDierns ClubがJCBと提携して使えるお店の数を増やしているからです。なので、海外では日本よりもJCB、American Express、Dierns Clubの使い勝手が悪いことがほとんどです。
日本人旅行者の多いハワイやバリ島などではJCBも使いやすいと言われていますが、それでもVisaとMastercardには及びません。American Expressと同じくらいにはJCBも使えるかなくらいです。
世界での購入取引件数シェア:NILSON REPORTの「Global Network Cards in 2019」のデータを使って作成
世界での購入取引件数シェア1位はVisaです。約42%のシェアを誇ります。支払い時に財布から取り出されるカードの半数近くはVisaということになります。Mastercardは3位で、VisaとMastercardを合計すると、全体の約3分の2のシェアを占めます。2位のUnionPayは中国の銀聯で、中国ではメジャーな支払い方法です。国際ブランドのなかで唯一日本生まれのJCBは、今ではDierns Clubよりシェアが大きいです。
具体的な数字で見ればVisaとMastercardで使えるお店の数に違いはあります。実際にVisaしか使えないお店、Mastercardしか使えないお店に出会ったこともあります。例えば、アメリカのコストコではVisaしか利用できません(ちなみに日本のコストコはMastercardのみ利用できます)。ですが、それは本当にレアケースで、傾向としてこの国ではVisaが強いとか、Mastercardが強いとか言えるほどのものではないです。
「VisaとMastercardなら海外でも使いやすい」とは言っても、なかなかイメージしづらいと思います。そこで参考までに、7大陸でクレジットカードを使ってきた私の体験談を書いていきます。
ただ、VisaとMastercardは本当に海外でも使いやすいので、普通に体験談を書くと、「アメリカでもショップでVisaを使えました」「フランスでもレストランでMastercardを使えました」といった感じで、同じような記述の連続になってしまうので、印象に残ったことを中心に書いています。なので私の旅行記みたいになっています。
アメリカ ニューヨーク
アメリカはクレジットカード発祥の地だけあり、クレジットカードの使い勝手はとてもいいです。多くのショップ、カフェ、レストラン、ホテルなどでVisa、Mastercardを使えます。Visa、Mastercardには及びませんが、American Expressも使いやすいです。
アメリカ ディズニーワールド
フロリダでは、ほとんどディズニーワールド内にいたということもありますが、現金をほとんど使うことなく過ごせました。使った現金は、ホテルで払ったベットメイキングのチップだけという日もあったくらいです。
ホテルのチェックイン時には、クレジットカードの提示を求められました。アメリカに限らず、ホテルのチェックイン時には、支払い能力の証明としてクレジットカードの提示を求められることが多いです。
ハワイ
ハワイでもほとんど現金を使わずに過ごせます。ホノルルでパンケーキやハンバーガーを食べたり、アラモアナショッピングセンターや免税店でショッピングをしたりしても、ふと気がついたらクレジットカードばかり使っていて、現金をまったく使ってなかったなんてことも珍しくはないです。なので最近はハワイに着いた時にATMからキャッシングする金額を減らしました。
ハワイではレンタカーを借りましたが、レンタカーを借りる際にはクレジットカードの提示を求められました。ハワイに限らず、レンタカーを借りる際には、ホテルのチェックイン時同様、支払い能力の証明のためにクレジットカードの提示を求められることが多いです。
メキシコ カンクンのATM
メキシコのカンクンのATMでは、メキシコペソだけでなく、アメリカドルもキャッシングできました。カンクンでは、アメリカドルも流通しているからでしょうね。ちなみに、このATMのように左右に4ボタンずつあるATMがグローバルスタンダードです。どの国のATMもだいたいこの方式です。日本だとゆうちょ銀行のATMがこの方式です。
イグアスの滝(ブラジル側から撮影)
ブラジルでは支払いにクレジットカードを使おうとすると、店員さんに「credit or debit?」と聞かれることがありました。「credit」と答えれば、後の処理は他の国でクレジットカードを使ったときと同じでした。
移動式の水着屋(ブラジル コパカバーナビーチ)
よく見るとVisaとMastercardのロゴがあります
こちらは、ブラジル リオデジャネイロのコパカバーナビーチにいた移動式の水着屋です。よく見るとVisaとMastercardのロゴがあります。おそらく、Squareようなスマホやタブレット端末を使ったモバイル決済を活用しているんだと思います。
ボリビア ウユニ塩湖
ウユニ塩湖ツアーの起点となるウユニの街でもVisaとMastercardを使えるお店がありました。ウユニ塩湖は日本人に大人気なので、ウユニの街では日本人をよく見かけました。なのでJCBも使えるかなと思ったのですが、使えるのはVisaとMastercardばかりでした。
ガラパゴス諸島 サンタクルス島
ガラパゴス諸島は、陸の生物のイメージが強いですが、海の生物も元気です。ダーウィン・ウルフという知る人ぞ知るスキューバーダイビングの名ポイントがあります。ガラパゴス諸島にあるスキューバダイビングショップでは、スキューバダイビング代をVisaで支払えました。
イースター島
イースター島でもVisaとMastercardは使えました。私が訪れたのはだいぶ前ですが、その当時は、島に唯一あるATMはMastercardしか使えず、Visaでキャッシングしたい場合は、ATMのすぐ近くにある銀行の窓口まで行って手続きする必要がありました。VisaとMastercardのどちらかしか使えなかった数少ない経験の一つです。
フランス パリ
ヨーロッパは全体的にクレジットカードが使いやすいですが、やはりVisaとMastercardが有利です。
パリの地下鉄の自動券売機
ルーヴル美術館のチケット販売機でMastercardのタッチ決済(Apple PayのMastercardコンタクトレス)を使っているところ
パリでは地下鉄の自動券売機や、ルーヴル美術館のチケット販売機でもクレジットカードを使えました。ルーヴル美術館のチケット販売機はクレジットカードのタッチ決済にも対応していたので、Mastercardのタッチ決済(Apple PayのMastercardコンタクトレス)で決済してみました。
タッチ決済とは
タッチ決済は国際規格の非接触決済です。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどでは広く普及しています。日本でも普及してきていて、コンビニやマクドナルドなどで利用できます。
入り口に鍵がかかったATM(イタリア ローマ)
ATMでキャッシングをしようとしても、稀に鍵が掛かっていて中に入れないことがあります。そんなときは入り口の周りをチェックしてみてください。カードの読み取り装置みたいなものが付いていれば、そこに手持ちのクレジットカードを読み込ませると、鍵が解除されて中に入れることがあります。上の写真で言うと、入り口の左側に読み取り装置があります。ここにクレジットカードを読み込ませると、ランプの色が赤から緑に変わり中に入れるようになりました。写真では小さくて読みにくいですが、緑色のランプの下の液晶画面に「Please come in(お入りください)」と表示されています。ヨーロッパの街なかにはたくさんのATMがあるので、もし鍵を解除できなくても気にすることはないです。鍵のかかってない他のATMが直ぐに見つかるはずです。
イタリア ピエンツァ
写真は映画「イングリッシュ ペイシェント」や「グラディエイター」などのロケ地にもなったピエンツァです。ヨーロッパでは地方都市もいろいろ回りましたが、地方都市でもVisaとMastercardの使い勝手は良かったです。
万里の長城
中国は銀聯発祥の地ということもあり銀聯が強いです。Visa、Mastercardが使えないのに、銀聯は使えることもあります。MUFGカードなら、ETCカードのような感じで、追加カードとして銀聯カードを発行できますが、中国に何度も行く方でなければわざわざ追加発行する必要はないかなと思います。
モンゴル
モンゴルでもウランバートルなどの都市部ならクレジットカードを使えますが、オーバーランドツアーで訪れる上の写真のようなところでは、Visa、Mastercardと言えど流石に使えません。オーバーランドツアーに参加するのであれば、あらかじめウランバートルのATMでキャッシングして現金を用意しておくといいでしょう。
ちなみに、銀行の窓口ではモンゴルトゥグルグだけでなく、アメリカドルのキャッシングもできました。私がオーバーランドツアーを申し込んだ旅行代理店ではクレジットカードを使えず、モンゴルトゥグルグで支払うよりも、何故かアメリカドルで支払ったほうが日本円換算で得だったので、銀行の窓口でアメリカドルをキャッシングして支払いました。
ピピ島
タイのバンコクではちょくちょく日本語を見かけるくらいなので、タイではJCBもなかなか使いやすいですが、それでもVisa、Mastercardには及びません。アユタヤ、プーケット、クラビなど地方都市に行くとその傾向はより顕著になります。
ナムチェバザール
ネパールではエベレスト街道トレッキングのツアー代をVisaで支払いました。写真はエベレスト街道で一番大きな村「ナムチェバザール」です。ここでもVisaとMastercardを使えました。
上の記事のレスキューヘリ代もVisaで支払いました。
オーストラリア シドニー
シドニーで買い物したり、ケアンズでスキューバダイビング代を支払ったり、エアーズロック(ウルル)でレンタカー代を支払ったりと、オーストラリアでもVisa、Mastercardは大活躍でした。
エジプト ギザ
アフリカではレストランやホテルでの支払いにはもちろん、ツアー代、レジャー代、レンタカー代の支払いにもVisaとMastercardが大活躍しました。タンザニアでのキリマンジャロの登山費用、南アフリカでのサーディンラン参加費用、ワイナリーツアー代、ジンバブエとザンビアの国境でビクトリアの滝を見ながらしたバンジージャンプ代などをVisa、Mastercardで支払いました。
南アフリカ ナマクアランド
ナミビア ナミブ砂漠
ナミビア エトーシャ国立公園
一年に一度だけ咲き乱れる野生の花畑を見にナマクアランドに行ったり、朝日で赤く染まる砂丘を見にナミブ砂漠に行ったり、自分の車でサファリドライブをするためにエトーシャ国立公園に行ったりと、大自然を満喫するためにレンタカーをフル活用しました。アフリカでもやはりレンタカーを借りる際にはクレジットカードの提示を求められます。また、道中のガソリン代の支払いや、食料品の買い物にもVisa、Mastercardは役立ちました。
南極
南極大陸では残念ながらクレジットカードを使えませんでしたが、途中に立ち寄った、南極大陸のすぐ近くにあるゴージャー島のポートロックロイではVisaとMastercardを使えました。
南極 ポートロックロイのお土産物屋
100ドル以上の買い物からクレジットカードを使えました
ポートロックロイの緯度は南緯64度49分、おそらくクレジットカードを使える世界最南端です。ポートロックロイは南極大陸のすぐ近くにあり、南極半島の北端よりは南にあるので、「南極でもVisaとMastercardが使えた!」と言ってもいいんじゃないかと思います。私はVisaを使ったのですが、紙のカード利用データを船でイギリスに送るらしく、カードのweb明細で利用履歴を確認できたのはカードを利用してから1ヶ月後くらいでした。同日にポートロックロイから出した絵葉書も同じ頃に日本に届いたそうです。
海外にはVisaとMastercardを1枚ずつは持っていくとして、どちらをメインカードにするかは好みです。無難さで言えば世界での購入取引件数シェアが1位のVisa、お得さで言えば為替の換算レートが良いMastercardです。当サイトの独自調査ですが、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの換算レートを比べたところ、Mastercardの換算レートが一番良かったです。
クレジットカードは申し込んでから手元に届くまでに1〜3週間程度、場合によってはそれ以上かかることもあるので、海外旅行や海外出張用に新しくVisa、Mastercardを作るのであれば、余裕を持って早めに申し込んでおいたほうが良いです。
初めて海外でクレジットカードを使うときは不安だと思いますが、VisaとMastercardであれば海外でも使いやすいです。Visa、Mastercardと一緒に快適な旅をお楽しみください。
永年無料¥0
入会キャンペーン
新規入会&利用で最大8,000円相当プレゼント三井住友カードの年会費永年無料カード。コンビニなどで便利なタッチ決済を搭載し、Apple PayにもGoogle Payにも対応していて決済能力が高い。対象コンビニでは最大5%還元。
入会キャンペーン
新規入会&利用で最大11,000円相当プレゼント一度でも年間100万円以上利用すればゴールドカードをずっと無料で持てます。しかも三井住友カード発行です。生活に身近なコンビニで最大5%還元も嬉しい。
永年無料¥0
入会キャンペーン
新規入会&利用でもれなく5,000ポイントプレゼントカード選びに迷ったら、「ポイント還元率が1%あり高還元」「カード利用で直接楽天ポイントがたまるからポイントを使いやすい」「年会費無料」と三拍子揃った楽天カードがおすすめ。
11,000円(税込)
入会キャンペーン
新規入会&利用でもれなく5,000ポイントプレゼント55,000円(税込)
存在感のある金属製カードで重量は22g。500円玉が1枚7gなので、500円玉3枚よりも重いです。手に持つと金属らしい感触が伝わってきます。
110,000円(税込)
ユニークなサービスが多く、使っていて楽しいカード。直通で電話が繋がり、メールでの受け答えにも対応しているコンシェルジュデスクは使いやすいです。
永年無料¥0
入会キャンペーン
最大10,000円相当のポイントプレゼント大手銀行系カード会社退職後、当サイトと世界一周ブログを運営しながら世界4周しました。旅をしたりしながらクレジットカードの情報を追いかけています。
Twitter:@k_creditcard