私は海外ではできる限りクレジットカードで支払うようにしています。私の経験上、空港や街なかの両替所で日本円から現地通貨に両替するレートよりも、クレジットカードの為替換算レートの方がお得なことがほとんどだからです。
探せばびっくりするぐらいレートの良い両替所を見つけられることもありますが、クレジットカードだとポイントがたまること、レートの良い両替所に移動するにはコストがかかることを考えると、やはりクレジットカードが有利です。
さらに突き詰めると、クレジットカードの為替換算レートはクレジットカードごとに違います。となると、どのクレジットカードの換算レートが良いのか気になりますよね。
公表されているデータだけでは結論を出せなかったので、海外で何度もクレジットカードを利用してデータを取り、どのクレジットカードならお得に海外旅行を楽しめるのか、当サイトとしての結論を出しました。
検証部分がかなり長いです。直ぐに結論を見たい方はこちらからどうぞ。
換算レートの良いクレジットカードはこれ
この記事の目次
三井住友カードのweb明細(ハワイで利用したときのもの)
まずは、海外でクレジットカードを使ったときの利用明細を見てみましょう。利用した日、利用したお店の名前、日本円での支払い金額、海外(外貨)での利用金額、換算レート、換算日などが記載されています。
海外での利用金額に、換算レートを掛けると、日本円での支払い金額になります。カード会社によっては、利用明細に換算日を載せていないところもありますが、電話で問い合わせれば教えてくれます。
公表されているデータを組み合わせていくことで、換算レートを推測できます。
換算レートはどのように決まるのかというと、「基準レート」と、基準レートに上乗せする「外貨取扱手数料」によって決まります。
基準レートは、その日の為替相場を基に決定される取引用のレートです。どの基準レートが使われるのかは、クレジットカードの国際ブランドによって違ってきます。例えば、国際ブランドがVISAのクレジットカードならVISAインターナショナルが定める基準レート、国際ブランドがMastercardのクレジットカードならMastercardインターナショナルが定める基準レートが使われます。
常に変動する為替相場にリアルタイムに対応するのは難しいので、クレジットカードに限らず、銀行や証券会社でも、取引用の基準レートを使って取引が行われています。
この基準レートに、1.30〜2.20%の外貨取扱手数料を上乗せしたものが換算レートです。外貨取扱手数料はカード会社によって違います。例えば、三井住友カードの外貨取扱手数料はVISAもMastercardも2.20%、楽天カードの外貨取扱手数料はVISAとMasterCardが1.63%、JCBが1.60%、American Expressが2.00%に設定されています。
換算レートの算出方法
楽天カード(VISA)の換算レート
楽天カード(VISA)は、国際ブランドがVISAで、発行元のカード会社が楽天カードです。なので換算レートは、VISAの基準レートに、楽天カードが定める外貨取扱手数料を上乗せしたものになります。
楽天カードの外貨取扱手数料は、VISAだと1.63%です。よって、楽天カード(VISA)の換算レートは「VISAの基準レート×1.0163」です。
仮に、VISAの基準レートを1ドル=100円とすると、100ドル使った場合の支払い金額は10,163円になります。
国際ブランドごとの基準レートと外貨取扱手数料を下表にまとめました。一見すると外貨取扱手数料が1.30%のDiners Clubの換算レートが良さそうですが、そうとは言い切れません。基準レートが違うからです。「VISAの基準レート=Diners Clubの基準レート」とは限りません。
国際ブランド | 基準レート | 外貨取扱手数料 |
---|---|---|
VISA(ビザ) | VISAインターナショナルが定めるレート | 1.60〜2.20%(カード会社によって異なる) |
Mastercard(マスターカード) | Mastercardインターナショナルが定めるレート | 1.60〜2.20%(カード会社によって異なる) |
JCB(ジェーシービー) | JCBが定めるレート | 1.60〜2.04%(カード会社によって異なる) |
American Express(アメリカン・エキスプレス) | 主要な外国為替相場情報からAmerican Expressが選択した銀行間レート | 2.00% |
Diners Club(ダイナースクラブ) | 指定金融機関の為替相場 | 1.30% |
換算レートは国際ブランド抜きには語れません。そもそもなぜ世界中でクレジットカードが使えるのかというと、国際ブランド(VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなど)が、それぞれに世界規模の高度な決済ネットワークを構築しているからです。
例えば、国際ブランドがVISAのクレジットカードを使用した場合は、VISAの決済ネットワークを、国際ブランドがJCBのクレジットカードを使用した場合は、JCBの決済ネットワークを経由して売上データがカード会社に届きます。経由する決済ネットワークが変われば、適用される基準レートも変わってきます。前述したように、国際ブランドによって基準レートが変わるのはこのためです。
国際ブランドによって、基準レートが変わるということは、申し込み時に選択する国際ブランドによって、海外でのお得さが変わってくるということです。海外用にお得なクレジットカードを探すときは、どの国際ブランドを選択するかが鍵になります。
申し込み時に選択する国際ブランドによって、海外でのお得さが変わってくる
予備知識はここまでにして、各国際ブランドの基準レートを見ていきましょう。American ExpressとDiners Clubの基準レートは公表されていませんが、VISA、Mastercard、JCBの基準レートは公表されています。公表されているデータを元に作成したのが下のグラフです。外貨取扱手数料を含まない、純粋な基準レートのデータを使いました。データを取得した期間に特に意味はありません。
下表に各グラフの平均値をまとめました。ドル/円もユーロ/円も含めての全体の平均値で1番基準レートがいいのはMastercardで106.49円、次いでJCBで106.72円(Mastercardに比べて0.22%高い)、そしてVISAが107.10円(Mastercardに比べて0.58%高い)という結果になりました。
VISA | Mastercard | JCB | |
---|---|---|---|
2012年11月の「ドル/円」の平均値 | 81.08円(3位) | 80.78円(1位) | 80.96円(2位) |
2013年6月の「ユーロ/円」の平均値 | 129.64円(2位) | 128.02円(1位) | 128.82円(3位) |
2016年10月の「ドル/円」の平均値 | 104.08円(3位) | 103.84円(1位) | 103.85円(2位) |
2016年10月の「ユーロ/円」の平均値 | 114.86円(3位) | 114.53円(2位) | 114.49円(1位) |
全体の平均値 | 107.10円(3位) | 106.49円(1位) | 106.72円(2位) |
基準レートが発表される時間差は
深く考えないことにしました
国際ブランドのなかで、唯一JCBのみが日本発の国際ブランドです。JCBの当日の基準レートは、日本時間の12時〜17時の間くらいに、JCBの公式サイトで発表されます。改めて考えてみると、日本時間の12時って、アメリカ時間だとまだ前日なんですよね。日本時間の12時は、ニューヨークだと前日の22時(サマータイム中は23時)です。
つまり、日本発のJCBの基準レートは、アメリカ発のVISAやMastercardの基準レートよりも、何時間も早い段階で発表されていることになります。実際、JCBの基準レートが発表されて直ぐに、同日のVISAとMastercardの基準レートを、それぞれの公式サイトで確認しようとしてもまだデータを見れないです。
早い段階で発表されるJCBの基準レートは、安定した円安傾向のときには有利に、逆に安定した円高傾向のときには不利になると予想されます。例えば、上の2016年10月の「アメリカドル/円」のグラフは、比較的安定した円安傾向なので、JCBに有利な結果になっているのかなと思います。
為替相場はいろいろな要素が絡み合い複雑に動くので、基準レートが発表される時間差が分かったところで対処が難しいです。ということで、時間差は深く考えないことにしました。長い目で見れば、円安傾向のときも、円高傾向のときもあります。調査のサンプル数を増やすことで、時間差を吸収していけるかと思うので、引き続きデータを収集していきます。
基準レートに上乗せする手数料のことを、ここでは「外貨取扱手数料」と言ってきましたが、これは決まった言い方ではなく、カード会社(カードブランド)によっては「為替手数料」「事務処理手数料」「海外取引関係事務処理経費」などと言っているところもあります。
カード会社ごとの外貨取扱手数料を下表にまとめました。
カード会社/ カードブランド |
VISA | Mastercard | JCB | American Express | Diners Club |
---|---|---|---|---|---|
三井住友カード | 2.20%*1 | 2.20%*1 | - | - | - |
JCB | - | - | 1.60% | - | - |
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | - | - | - | 2.00% | - |
三井住友トラストクラブ | 2.00%*2 | 2.00%*2 | - | - | 1.30% |
ラグジュアリーカード | - | 1.63% | - | - | - |
アプラス | 1.63% | 1.63% | 1.60% | - | - |
三菱UFJニコス(MUFGカード) | 2.20%*3 | 2.20%*3 | 2.04%*4 | 2.00% | - |
三菱UFJニコス(DCカード) | 2.20%*3 | 2.20%*3 | - | - | - |
三菱UFJニコス(NICOSカード) | 2.20%*5 | 2.20%*5 | - | - | - |
ビューカード | 2.20% | 2.20% | 1.60% | - | - |
ワイジェイカード | 2.20%*6 | 2.20%*6 | 1.60% | - | - |
楽天カード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | 2.00% | - |
dカード | 2.20%*1 | 2.20%*1 | - | - | - |
ライフカード | 2.00%*7 | 2.00%*7 | 1.60% | - | - |
オリコカード | 2.20% | 2.20% | 1.60% | - | - |
ポケットカード | 2.20%*1 | 1.90% | 1.60% | - | - |
UCS | 2.20% | 2.20% | 1.60% | - | - |
ジャックスカード | 2.20% | 2.20% | 1.60% | - | - |
イオンカード | 1.60% | 1.60% | 1.60% | - | - |
エポスカード | 1.63% | - | - | - | - |
セゾンカード | 2.20%*8 | 2.20%*8 | 2.15% | 2.00% | - |
SMBCファイナンスサービス | 2.20%*1 | 2.20%*1 | 2.20%*9 | - | - |
2019年6月30日までは1.63%/2019年7月1日からは2.00%+税
SuMi TRUST CLUB クリアカード(新規会員募集終了)は2.50%
2016年12月20日までは1.55%+税/2017年12月21日からは2.00%+税
2018年2月21日までは1.60%/2018年2月22日からは1.60%+(0.40%+税) 1.60%分はJCBが定める事務処理手数料で不課税だが、0.40%分は三菱UFJニコスが定める事務処理手数料で課税される
2017年1月5日までは1.55%+税/2017年1月6日からは2.00%+税
2019年9月30日までは1.51%+税
2017年5月31日までは1.63%
2014年5月31日までは1.60%
2019年6月30日までは1.60%
VISA、Mastercard、JCBのみですが、換算レートを算出するのに必要な、基準レートと外貨取扱手数料のデータが揃いました。いよいよ換算レートを比較できますね。VISA、Mastercard、JCBの換算レートを比べてみます。
先ほど出した基準レートの全体の平均値を仮想の基準レートとして換算レートを算出し、その結果を下表にまとめました。やはり、基準レートが優秀なMastercardが強いです。1番換算レートが良かったのは外貨取扱手数料が1.60%のMastercard、2番目に換算レートが良かったのは外貨取扱手数料が1.63%のMastercardでした。
ただし、これは換算レートのみを見た結果です。海外利用で1番お得なクレジットカードは、外貨取扱手数料が1.60%のMastercardなのかと言うと、そうとうは言い切れません。なぜなら、2位との差が0.03%しかないからです。このくらいの差であればポイント還元率の差で簡単にひっくり返ります。例えば、外貨取扱手数料が1.60%でポイント還元率が0.50%のMastercardと、外貨取扱手数料が1.63%でポイント還元率が1.00%のMastercardでは、カード利用でたまるポイント数まで考慮すると後者のほうがお得です。
中間発表
外貨取扱手数料 | VISA | Mastercard | JCB |
---|---|---|---|
1.60%(イオンカードのVISA、Mastercardの外貨取扱手数料/大多数のカード会社が発行するJCBの外貨取扱手数料) | 108.82円 | 108.19円(1位) | 108.43円(3位) |
1.63%(楽天カードなどのVISA、Mastercardの外貨取扱手数料) | 108.85円 | 108.22円(2位) | - |
1.90%(ポケットカードのMastercardの外貨取扱手数料) | - | 108.51円 | - |
2.00%(ライフカードや三井住友トラストクラブなどのVISA、Mastercardの外貨取扱手数料) | 109.25円 | 108.62円 | - |
2.04%(三菱UFJニコス(MUFGカード)のJCBの外貨取扱手数料) | - | - | 108.90円 |
2.20%(三井住友カードや三菱UFJニコス(MUFGカード、DCカード、NICOSカード)などのVISA、Mastercardの外貨取扱手数料) | 109.46円 | 108.83円 | - |
カード会社や国際ブランドの公式サイトで公表されているデータだけでは、VISA、Mastercard、JCBの換算レートしか比較できません。American ExpressとDiners Clubの基準レートは公表されていないからです。
また、「公表されているデータから導き出した答えは正しかったのか」「海外で利用したクレジットカードの売上データがいつ国際ブランドに届き、何日の換算レートで計算され、実際にいくら請求されるのか」も気になります。そこで、当サイトで独自に調査を開始しました。
VISA | Mastercard | JCB | American Express | Diners Club | |
---|---|---|---|---|---|
カード画像 |
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カード名 | ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード(VISA) | JALグローバルクラブCLUB-Aカード(Mastercard) | JCBザ・クラス | アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | ダイナースクラブ プレミアムカード |
発行元のカード会社 | 三井住友カード | 三菱UFJニコス(DCカード) | JCB | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | 三井住友トラストクラブ |
外貨取扱手数料 | 1.63% | 2014年4月までは1.63%、2016年12月までは1.67%*10 | 1.60% | 2.00% | 1.30% |
換算日 | 売上データがVISAの決済センターに到着した日(利用日から2~4日後が目安) | Mastercard Worldwideで売上データが処理された日 | JCBが海外の加盟店などに、利用代金の支払い処理を行った日(通常、利用日から約3~10日ほどで利用データがJCBに到着) | アメリカン・エキスプレスで売上データが処理された日*11 | 海外から売上データが三井住友トラストクラブに到着した日 |
調査を開始した2010年に、各国際ブランドごとに1枚ずつ、クレジットカードを用意しました。ただ、年単位で調査をしていると、どうしてもクレジットカードの仕様変更は避けられません。消費税が8%に上がったときに、調査で使っていたMastercard(三菱UFJニコス発行)の外貨取扱手数料が0.04%値上がり、1.67%になってしまいました。なので、消費税が8%に上がった2014年4月以降は、Mastercardが若干不利な状況になっています。
VISA | Mastercard | JCB | American Express | Diners Club | |
---|---|---|---|---|---|
カード画像 |
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カード名 | ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード(VISA) | Amazon MasterCardクラシック | JCBザ・クラス | アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | ダイナースクラブ プレミアムカード |
発行元のカード会社 | 三井住友カード | 三井住友カード | JCB | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | 三井住友トラストクラブ |
外貨取扱手数料 | 1.63%*12 | 1.63%*12 | 1.60% | 2.00% | 1.30% |
換算日 | 売上データがVISAの決済センターに到着した日(利用日から2~4日後が目安) | 売上データがMastercardの決済センターに到着した日(利用日から2~4日後が目安) | JCBが海外の加盟店などに、利用代金の支払い処理を行った日(通常、利用日から約3~10日ほどで利用データがJCBに到着) | アメリカン・エキスプレスで売上データが処理された日*11 | 海外から売上データが三井住友トラストクラブに到着した日 |
2017年の調査からは、Mastercardを三菱UFJニコス発行のものから、三井住友カード発行のものに切り替えました。2016年12月から、三菱UFJニコス発行のMastercardの外貨取扱手数料が、1.67%から一気に2.16%まで上がってしまった*13からです。
Mastercardを三井住友カード発行のものに切り替えたことで、2014年以降、Mastercardが若干不利になってしまっていた状況が解消されました。
三菱UFJニコス(DCカード)のMastercardの外貨取扱手数料は、2016年12月までは1.55%+税、現在は2.00%+税です。なので消費税率が変わると、外貨取扱手数料も変わります。消費税が5%だった2014年4月までは1.63%(1.55%×1.05≒1.63%)、消費税が8%になってから2016年12月までは1.67%(1.55%×1.08≒1.67%)です。2016年12月に外貨取扱手数料が2.00%+税に値上げされ、現在は2.20%(2.00%×1.10=2.20%)です。
American Expressは他の国際ブランドとは違い、換算日ではなく、換算日の前営業日の換算レートを使います。なので、カード利用日の前日の換算レートで、日本円に換算されることもあり得ます。
2019年7月1日からは2.00%+税に値上げされてしまいました。今後の当サイト独自調査はまた別のクレジットカードに変えて継続するか、それとも外貨取扱手数料の変化に左右されない調査方法に変えるか検討中です。
2019年10月1日に消費税が10%になったので、現在は2.20%です。
調査方法はシンプルに、同一店舗で同一価格の商品を、15分以内に、全ての国際ブランドで購入し、その結果を比較するものとしました。
調査方法
カード利用明細に記載される実際の換算レートと、換算日におけるみずほ銀行の外国為替公示相場の仲値(または東京金融取引所の取引データ)を比較*14して、数字が優秀だった国際ブランドを換算レートが良い国際ブランドとします。
American Expressは他の国際ブランドとは違い、換算日の前営業日の換算レートを使うので、American Expressのみ換算日の前営業日の換算レートと比較します。
クレジットカードの売上データは、今の時代なら瞬時に届きそうなイメージがあるかもしれませんが、実際にはお店から国際ブランド(またはカード会社)に届くまで時間がかかります。私の経験から言うと、カード利用日の0〜3日営業日後が換算日のことが多いです。
カードを利用した0〜3日営業日後の換算レートが適用されることが多い
カード利用明細に記載される換算レートをそのまま比較できれば簡単なのですが、それぞれ換算日が違うので、そのまま比較してしまうと、換算日の違いによる有利不利がでてきてしまいます。
そこで、みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値との差を比較します。この方法なら、換算日が違ってもフェアな比較ができます。
みずほ銀行の外国為替公示相場のデータは、通貨ペアが多く、比較するデータとして使いやすいのですが、祝日のデータが載っていません。祝日は銀行が休みなので仕方ないですね。そこで、祝日のデータが混ざる調査では、みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値ではなく、東京金融取引所の取引データ「(初値+終値)÷2」と比較します。
10回分の調査レポートを掲載しています。長いので、調査結果をすぐに見たい方はこちら。
換算レートの良いクレジットカードはこれ
2010年4月3日(土)に1つ10ドル47セントのハンドソープをヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート内のDFS GALLERIAで購入しました。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日のみずほ銀行の外国為替公示相場(仲値)と比較して何%レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 1,005円 | 2010年4月5日(月) | 1ドル=96.02円 | 1.69% (3位) |
Mastercard | 996円 | 2010年4月5日(月) | 1ドル=95.13円 | 0.75% (1位) |
JCB | 999円 | 2010年4月7日(水) | 1ドル=95.43円 | 1.76% (4位) |
American Express | 1,004円 | 2010年4月5日(月) | 1ドル=95.89円 | 1.56% (2位) |
Diners Club | 1,006円 | 2010年4月7日(水) | 1ドル=96.08円 | 2.45% (5位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
フォション マドレーヌ本店
2010年9月18日(土)に1つ7ユーロの塩をフォション マドレーヌ本店で購入しました。2010年9月20日(月)は祝日で、みずほ銀行の外国為替公示相場が公表されていないため、この調査では、東京金融取引所の取引データと比較しています。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日の東京金融取引所の取引データ「(初値+終値)÷2」と比較して何%換算レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 801円 | 2010年9月20日(月) | 1ユーロ=114.48円 | 2.28%(3位) |
Mastercard | 794円 | 2010年9月20日(月) | 1ユーロ=113.43円 | 1.34%(1位) |
JCB | 804円 | 2010年9月22日(水) | 1ユーロ=114.89円 | 1.64%(2位) |
American Express | 804円 | 2010年9月21日(火) | 1ユーロ=114.86円 | 2.19%(5位) |
Diners Club | 805円 | 2010年9月24日(金) | 1ユーロ=115.04円 | 1.77%(4位) |
東京金融取引所の取引データ「(初値+終値)÷2」
2010年9月26日(日)に1つ315バーツの石けんをキングパワーDFSで購入しました。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日のみずほ銀行の外国為替公示相場(仲値)と比較して何%レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 884円 | 2010年9月28日(火) | 1バーツ=2.808円 | 1.74% (1位) |
Mastercard | 886円 | 2010年9月28日(火) | 1バーツ=2.813円 | 1.92% (3位) |
JCB | 885円 | 2010年9月29日(水) | 1バーツ=2.811円 | 1.85% (2位) |
American Express | 888円 | 2010年9月27日(月) | 1バーツ=2.819円 | 2.14% (4位) |
Diners Club | 903円 | 2010年9月29日(水) | 1バーツ=2.867円 | 3.88% (5位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
ラッフルズホテル
2010年12月16日(木)に1缶19シンガポールドルの紅茶をラッフルズホテルのギフトショップで購入しました。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日のみずほ銀行の外国為替公示相場(仲値)と比較して何%レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 1,239円 | 2010年12月17日(金) | 1シンガポールドル=65.22円 | 1.97%(3位) |
Mastercard | 1,234円 | 2010年12月17日(金) | 1シンガポールドル=64.95円 | 1.55%(1位) |
JCB | 1,235円 | 2010年12月17日(金) | 1シンガポールドル=65.04円 | 1.69%(2位) |
American Express | 1,245円 | 2010年12月16日(木) | 1シンガポールドル=65.53円 | 2.31%(4位) |
Diners Club | 1,241円 | 2010年12月20日(月) | 1シンガポールドル=65.31円 | 2.61%(5位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
VISAのレシート
シンガポールの時間で2010年12月16日13時33分に購入
Mastercardのレシート
シンガポールの時間で2010年12月16日13時33分に購入
JCBのレシート
シンガポールの時間で2010年12月16日13時34分に購入
American Expressのレシート
シンガポールの時間で2010年12月16日13時35分に購入
Diners Clubのレシート
シンガポールの時間で2010年12月16日13時40分に購入
2014年1月8日(日)に1つ6.23ドルのチョコレートをMALIE KAI CHOCOLATES HONOLULUで購入しました。2014年1月13日(月)は祝日で、みずほ銀行の外国為替公示相場が公表されていないため、この調査では東京金融取引所の取引データと比較しています。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日の東京金融取引所の取引データ「(初値+終値)÷2」と比較して何%換算レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 665円 | 2014年1月10日(金) | 1ドル=106.79円 | 2.23% (4位) |
Mastercard | 661円 | 2014年1月10日(金) | 1ドル=106.10円 | 1.57% (1位) |
JCB | 659円 | 2014年1月13日(月) | 1ドル=105.83円 | 2.18% (3位) |
American Express | 668円 | 2014年1月7日(火) | 1ドル=107.22円 | 2.71% (5位) |
Diners Club | 658円 | 2014年1月13日(月) | 1ドル=105.67円 | 2.03% (2位) |
東京金融取引所の取引データ「(初値+終値)÷2」
THANN
2015年9月10日(木)に1つ705.5バーツのハンドクリームをサイアム・パラゴン内のTHANNで購入しました。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日のみずほ銀行の外国為替公示相場(仲値)と比較して何%レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 2,572円 | 2015年9月11日(金) | 1バーツ=3.427円 | 1.99%(3位) |
Mastercard | 2,558円 | 2015年9月15日(火) | 1バーツ=3.409円 | 1.76%(2位) |
JCB | 2,561円 | 2015年9月11日(金) | 1バーツ=3.412円 | 1.55%(1位) |
American Express | 2,575円 | 2015年9月10日(木) | 1バーツ=3.431円 | 3.03%(4位) |
Diners Club | 2,608円 | 2015年9月14日(月) | 1バーツ=3.475円 | 3.42%(5位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
ABCストア
2016年4月26日(火)にヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート内のABCストアで1つ19.36ドルのシャンプーを購入しました。2016年4月29日(金)は祝日で、みずほ銀行の外国為替公示相場が公表されていないため、この調査では東京金融取引所の取引データと比較しています。
この調査期間中は為替相場が大きく動きました。2016年4月27日は1ドル=111.41円でしたが、2016年5月2日には1ドル=106.46円になりました。6日間で4.95円の円高です。これだけ為替相場が荒れると、調査データも荒れますね。いつも成績が良いMastercardが4位です。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日の東京金融取引所の取引データ「(初値+終値)÷2」と比較して何%換算レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 2,199円 | 2016年4月28日(木) | 1ドル=113.59円 | 3.44%(5位) |
Mastercard | 2,185円 | 2016年4月28日(木) | 1ドル=112.86円 | 2.78%(4位) |
JCB | 2,121円 | 2016年4月29日(金) | 1ドル=109.57円 | 2.17%(2位) |
American Express | 2,196円 | 2016年4月27日(水) | 1ドル=113.43円 | 1.82%(1位) |
Diners Club | 2,109円 | 2016年5月2日(月) | 1ドル=108.96円 | 2.35%(3位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
VISAのレシート
ハワイの時間で2016年4月26日23時29分に購入
Mastercardのレシート
ハワイの時間で2016年4月26日23時30分に購入
JCBのレシート
ハワイの時間で2016年4月26日23時30分に購入
American Expressのレシート
ハワイの時間で2016年4月26日23時30分に購入
Diners Clubのレシート
ハワイの時間で2016年4月26日23時30分に購入
ザ・プラザホテル
2017年6月22日(木)にザ・プラザホテル内のザ・プラザ・フード・ホールで1つ10.83ドルのチョコレートを購入しました。
Taro
ザ・プラザホテルは映画「ホーム・アローン2」の撮影にも使われたホテルです。子供の頃、家でホーム・アローン2を見ていたときには、まさかここでクレジットカードの換算レート調査をする日が来るとは夢にも思っていませんでした。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日のみずほ銀行の外国為替公示相場(仲値)と比較して何%レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 1,226円 | 2017年6月24日(土) | 1ドル=113.265円 | 1.81%(3位)*15 |
Mastercard | 1,224円 | 2017年6月24日(土) | 1ドル=113.109円 | 1.67%(2位)*15 |
JCB | 1,225円 | 2017年6月26日(月) | 1ドル=113.131円 | 1.65%(1位) |
American Express | 1,231円 | 2017年6月23日(金) | 1ドル=113.666円 | 2.05%(5位) |
Diners Club | 1,237円 | 2017年6月27日(火) | 1ドル=114.197円 | 2.01%(4位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
東京金融取引所の取引データの終値
換算日が土曜日なので、みずほ銀行の外国為替公示相場も、東京金融取引所の取引データも公表されていません。そこで、苦肉の策として、前日金曜日(6月23日)の東京金融取引所の取引データの終値と比較することにしました。落ち着いた為替相場だったので、前日金曜日の終値のデータを土曜日のデータとして代用しても、そこまで誤差はないはずです。
Nespresso互換のコーヒーカプセル
2017年11月20日(木)に1箱3.8ユーロのNespresso互換のコーヒーカプセルを2箱(合計7.6ユーロ)ずつ、フォション マドレーヌ本店で購入しました。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日のみずほ銀行の外国為替公示相場(仲値)と比較して何%レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 1,021円 | 2017年11月22日(水) | 1ユーロ=134.418円 | 1.99%(3位) |
Mastercard | 1,019円 | 2017年11月21日(火) | 1ユーロ=134.183円 | 1.53%(1位) |
JCB | 1,017円 | 2017年11月22日(水) | 1ユーロ=133.925円 | 1.61%(2位) |
American Express | 1,030円 | 2017年11月20日(月) | 1ユーロ=135.526円 | 2.99%(5位) |
Diners Club | 1,030円 | 2017年11月24日(金) | 1ユーロ=135.497円 | 2.73%(4位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
ホノルルクッキー
2018年10月15日(月)にワイキキ・ビーチ・ウォーク内のホノルルクッキーで1箱9.37ドルのクッキーを購入しました。
国際ブランド | カードの利用明細、またはカード会社に問い合わせて得たデータ | 換算日のみずほ銀行の外国為替公示相場(仲値)と比較して何%レートが高いか | ||
---|---|---|---|---|
請求金額 | 換算日(American Expressのみ換算日の前営業日) | 換算レート | ||
VISA | 1,069円 | 2018年10月17日(水) | 1ドル=114.170円 | 1.57%(2位) |
Mastercard | 1,066円 | 2018年10月17日(水) | 1ドル=113.835円 | 1.27%(1位) |
JCB | 1,073円 | 2018年10月18日(木) | 1ドル=114.584円 | 1.64%(3位) |
American Express | 1,069円 | 2018年10月15日(月) | 1ドル=114.088円 | 1.86%(4位) |
Diners Club | 1,078円 | 2018年10月19日(金) | 1ドル=115.00円 | 2.34%(5位) |
みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値
下表に10回の調査結果をまとめました。平均して1番換算レートが良かったのはMastercardで、みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値と比較(一部の調査では東京金融取引所の取引データと比較)して+1.61%でした。次いでJCBが+1.77%、VISAが+2.07%、American Expressが+2.27%、Diners Clubが+2.59%という結果になりました。
今回の調査で使用したMastercardのように、外貨取扱手数料が安いMastercardを使えば、お得に海外旅行を楽しめるということになりますね。
換算レートが良かった国際ブランドランキング
結果発表
調査 | VISA | Mastercard | JCB | American Express | Diners Club |
---|---|---|---|---|---|
第1回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2010年4月3日) | 1.69%(3位) | 0.75%(1位) | 1.76%(4位) | 1.56%(2位) | 2.45%(5位) |
第2回:パリでユーロの換算レートを調査(2010年9月18日) | 2.28%(3位) | 1.34%(1位) | 1.64%(2位) | 2.19%(5位) | 1.77%(4位) |
第3回:タイでバーツの換算レートを調査(2010年9月26日) | 1.74%(1位) | 1.92%(3位) | 1.85%(2位) | 2.14%(4位) | 3.88%(5位) |
第4回:シンガポールでシンガポールドルの換算レートを調査(2010年12月16日) | 1.97%(3位) | 1.55%(1位) | 1.69%(2位) | 2.31%(4位) | 2.61%(5位) |
第5回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2014年1月8日) | 2.23%(4位) | 1.57%(1位) | 2.18%(3位) | 2.71%(5位) | 2.03%(2位) |
第6回:タイでバーツの換算レートを調査(2015年9月10日) | 1.99%(3位) | 1.76%(2位) | 1.55%(1位) | 3.03%(4位) | 3.42%(5位) |
第7回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2016年4月26日) | 3.44%(5位) | 2.78%(4位) | 2.17%(2位) | 1.82%(1位) | 2.35%(3位) |
第8回:ニューヨークでアメリカドルの換算レートを調査(2017年6月22日) | 1.81%(3位) | 1.67%(2位) | 1.65%(1位) | 2.05%(5位) | 2.01%(4位) |
第9回:パリでユーロの換算レートを調査(2017年11月20日) | 1.99%(3位) | 1.53%(1位) | 1.61%(2位) | 2.99%(5位) | 2.73%(4位) |
第10回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2018年10月15日) | 1.57%(2位) | 1.27%(1位) | 1.64%(3位) | 1.86%(4位) | 2.34%(5位) |
平均 | 2.07% (3位) | 1.61% (1位) | 1.77% (2位) | 2.27% (4位) | 2.59% (5位) |
調査の結果、換算レートの良いクレジットカードは、外貨取扱手数料が安いMastercardだと判明しました。海外旅行用にクレジットカードを探すのであれば、外貨取扱手数料が1.60〜1.63%のMastercardのなかから、ポイント還元率などの要素も考慮に入れて、総合的な判断で選ぶといいでしょう。参考までに、おすすめのMastercardを6枚ピックアップしました。
Taro
海外に行くなら最低でもメインカードとサブカードの2枚はクレジットカードを持っておきたいです。メインカードを紛失してしまったり、磁気不良で使えなくなってしまったりしたときなどでも、サブカードがあれば安心です。
ポイント還元率1%|使いやすい楽天ポイントがたまる
世界1,200ヶ所以上の空港ラウンジを利用できる
10,000円+税
ポイント還元率1%|年会費無料
直通電話とメール回答に対応したコンシェルジュデスク
年会費は高額だがサービス充実|金属製プレミアムカード
ラグジュアリーカードのブラックカード(Mastercard Black Card)
100,000円+税
海外ショッピング利用分5%キャッシュバック
カード利用日から換算日まで何日かかったのか、参考までに調査の結果をまとめておきます。換算レートの良し悪しに直接関係するわけではありませんが、カード利用日から換算日までの期間が短いほうが換算レートを予測し易いです。
換算日が早い国際ブランドランキングは、「換算日の前営業日の換算レートを使って日本円に換算する」という荒業を使うAmerican Expressが+0.7日で1位でした。次いでVISAが+1.8日、Mastercardが+2.1日、JCBが+3.0日、Diners Clubが+4.5日という結果になりました。
VISAとMastercardは10回の調査中、換算日が違ったのは2回だけで、7回は同じ換算日でした。なので、VISAが2位、Mastercardが3位になってはいますが、実際には差はほとんどないんじゃないかと思います。
換算日が早い国際ブランド
VISA | Mastercard | JCB | American Express | Diners Club | |
---|---|---|---|---|---|
第1回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2010年4月3日) | 2日 | 2日 | 4日 | 2日*16 | 4日 |
第2回:パリでユーロの換算レートを調査(2010年9月18日) | 2日 | 2日 | 4日 | 3日*16 | 6日 |
第3回:タイでバーツの換算レートを調査(2010年9月26日) | 2日 | 2日 | 3日 | 1日*16 | 3日 |
第4回:シンガポールでシンガポールドルの換算レートを調査(2010年12月16日) | 1日 | 1日 | 1日 | 0日*16 | 4日 |
第5回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2014年1月8日) | 2日 | 2日 | 5日 | -1日*16 | 5日 |
第6回:タイでバーツの換算レートを調査(2015年9月10日) | 1日 | 5日 | 1日 | 0日*16 | 4日 |
第7回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2016年4月26日) | 2日 | 2日 | 3日 | 1日*16 | 6日 |
第8回:ニューヨークでアメリカドルの換算レートを調査(2017年6月22日) | 2日 | 2日 | 4日 | 1日*16 | 5日 |
第9回:パリでユーロの換算レートを調査(2017年11月20日) | 2日 | 1日 | 2日 | 0日*16 | 4日 |
第10回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査(2018年10月15日) | 2日 | 2日 | 3日 | 0日*16 | 4日 |
平均 | 1.8日 (2位) | 2.1日 (3位) | 3.0日 (4位) | 0.7日 (1位) | 4.5日 (5位) |
American Expressは他の国際ブランドとは違い、換算日ではなく、換算日の前営業日の換算レートを使います。なので、American Expressのみ、カード利用日から換算日の前営業日までの日数を掲載しています。「第5回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査」のように、換算日までの日数がマイナスになることもあります。
公表されているデータから算出した理論上の換算レートも、当サイトで独自に調べた換算レートの実測値も、外貨取扱手数料が安いMastercardの換算レートが1番良いという結果でした。
当サイトで独自に調べた換算レートの実測値には、荒れたデータ(為替相場が大荒れだった「第7回:ハワイでアメリカドルの換算レートを調査」のデータ)も含まれていますが、それでも理論上の換算レートと一致する結果になったのは、それなりに調査データが揃ってきた証拠だと思います。
当サイトの独自調査では、換算レートが1番良かったクレジットカードと、1番悪かったクレジットカードでは、約1%の差がありました。海外で10万円相当の支払いをすると、日本円に換算されたときに約1,000円の差が付くことになります。皆さんには、換算レートの良いクレジットカードを使って、お得に海外旅行を楽しんで欲しいです。
せっかく換算レートが良くても、海外加盟店数が少なくては意味がありませんが、Mastercardであればその点も問題ないです。クレジットカードを利用できるお店であれば、まずMastercardとVISAは利用できます。
上記の結論は、「当サイトの独自調査」の結果も踏まえた、当サイトとしての判断です。「当サイトの独自調査」には10回分の調査データを載せていますが、より正確な判断をするには、より多くの調査データが必要ですし、過去の調査データを使って出した結論が、現在もそのまま通用する保証はどこにもありません。当サイトとしては、新鮮な生きた情報を提供し続けることができるかどうかが今後の課題です。
当サイトの独自調査では、クレジットカードの換算レート(外貨日本円)は、みずほ銀行の外国為替公示相場の仲値と比較(一部の調査では東京金融取引所の取引データと比較)して、1.67〜2.68%高いという結果でした。空港や街なかで、クレジットカードより換算レートの良い両替所や銀行を見つけるのは難しいくらい、優秀な換算レートです。しかもクレジットカードなら現金とは違い、カード利用でポイントまでたまります。
この先もずっとクレジットカードの換算レートが良ければ嬉しいのですが、2016年末あたりから大手カード会社で換算レート値上げの動きがあります。例えば三菱UFJニコスは、VISAとMastercardの外貨取扱手数料を1.55%+税から2.00%+税(MUFGカードブランド、DCカードブランドは2016年12月〜、NICOSカードブランドは2017年1月〜)に値上げしました。約0.5%の値上げなので、海外で10,000円相当の支払いをすると、日本円に換算されたときに、今までよりも50円ほど請求金額が増えてしまうことになります。
三菱UFJニコスが発表した情報によると、国際ブランド側に支払う手数料が上がってしまい、やむを得ず値上げしたというわけではなく、「安全・安心・快適な決済サービスを維持・強化していくため」に自主的に値上げをしたようです。
昨今の、とりわけ海外におけるクレジットカードを取り巻く環境に鑑みますと、利便性および安全性の確保は急務となりつつあります。 このような時代の環境変化に対応し、安全・安心・快適な決済サービスを維持・強化していくため、このたびの改定が必要と判断したものでございます。
外貨でのショッピングご利用代金を円貨へ換算するための事務処理手数料改定のお知らせ(Visa・Mastercardをお持ちのお客さまへ)|クレジットカードなら三菱UFJニコス
進化するクレジットカード犯罪に対応し、安全性を確保するためには、より多くのコストがかかってしまうんでしょうね。私たちが安心してクレジットカードを使い続けれるのは、私たちの見えないところで、カード会社がセキュリティ対策を頑張ってくれているおかげです。そう考えると、換算レート値上げの流れは変わらないのかもしれません。
ただ、私たちが外貨取扱手数料の安いクレジットカードを好む傾向が強ければ、カード会社は軽はずみな外貨取扱手数料の値上げをしづらくなるんじゃないかと思います。なので、最終的に外貨取扱手数料の今後、つまりクレジットカードの換算レートの今後を決めるのは私たちユーザーなのかもしれません。
長くなりましたが以上です。それではよい旅を!
大手銀行系カード会社退職後、当サイトと世界一周ブログを運営しながら世界4周しました。旅をしながら、日々クレジットカードの情報を追いかけています。
Twitter:@k_creditcard
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