ついにApple Payが海外でも利用可能に!Mastercardコンタクトレスとしてヨーロッパで使ってみたら予想以上に快適でした
iPhoneのApple PayがiOS 11(2017年9月提供開始)からパワーアップし、海外でも利用できるようになりました。
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Mastercardコンタクトレスとしてヨーロッパで使ってみたら予想以上に快適でした
海外でも快適にApple Payを使うコツは、iPhoneのWalletアプリにMastercard(Mastercardブランドのクレジットカード)を登録して、「Mastercardコンタクトレス」として使うことです。
ただし、なかにはApple Payに未対応でWalletアプリに登録できないMastercardもありますし、Walletアプリに登録できたとしても「Mastercardコンタクトレス」として利用できることを保証されていないMastercardもあります。
私はラグジュアリーカードを登録して使いました。ラグジュアリーカードの場合、iPhoneのWalletアプリに登録しておくと、日本では「QUICPay」としてコンビニやスーパーなどで利用でき、海外では「Mastercardコンタクトレス」としてショップやカフェなどで利用できます。
海外用になにか設定がいるわけでもなく、日本でApple Payを使うときと同じように使えます。違いは、日本では支払い時に「QUICPayで」と伝えるところ、海外では「クレジットカードで」または「Mastercardコンタクトレスで」と伝えることくらいです。「Mastercardコンタクトレスで」と伝えるのが正式なのでしょうが、実際には「クレジットカードで」と伝えてもOKでした。
フランスでの利用体験記
まずはルーブル美術館内のチケット販売機で使ってみました。
右上にNFC決済マーク(非接触決済マーク)があり、ここにiPhoneを近づければ決済できそうです。
決済画面まで進んだ後、iPhoneを取り出して、わくわくしながら近づけみたら、
拍子抜けするほどあっさり決済完了!
フランスに着いてからiPhoneの設定は何も変えてません。日本で使っていたときの設定のままで、いつも通りにApple Payで支払いができました。システム的な完成度の高さはさすがAppleですね。
パリを代表する老舗デパート「ギャラリーラファイエット パリ」では、サンドイッチを買いました。
「クレジットカードで支払う」と伝えると、決済端末の液晶画面にNFC決済マーク(非接触決済マーク)が表示されます。
ヨーロッパではよく見かける、NFC決済(Apple Payを含む)とクレジットカード決済の両方に対応した決済端末です。
両対応の端末の場合、「クレジットカードで支払う」と伝えた後は、Apple Payで支払うのか、それともクレジットカードで支払うのかは、私たち次第です。
Apple Payで支払う場合は、写真のように液晶部分にiPhoneを近づけます。暗証番号の入力が不要なので、クレジットカードよりも楽に決済が完了します。
クレジットカードで支払う場合は、決済端末の下部にクレジットカードを差し込んで、暗証番号を入力します。写真は別のお店で撮影したものですが、参考までに。
お店によっては、MastercardやVISAのロゴと一緒に、NFC決済マークが併記されているステッカーを貼っているところがあります。これなら、Apple Payが使えるのかどうか事前に判断できます。
写真はフランス リヨンのスターバックスコーヒーですが、ステッカーの通り、Apple Payを使えました。ちなみに、「MasterCard PayPass」は「Mastercardコンタクトレス」の昔の名前なので、「MasterCard PayPass」のロゴがあるところでも、「Mastercardコンタクトレス」としてApple Payが使えます。
まあ、難しく考えなくても、「NFC決済できるなら、Mastercardコンタクトレス決済ができるはずで、Mastercardコンタクトレス決済ができるならApple Payが使える」、つまり、「NFC決済マークあり」「Apple Payで決済できる」と考えてしまって問題ない感じでした。非接触のNFC決済の世界でも、Mastercardは強いです。
駅や空港内にある自動販売機でもApple Payが使えました。
こちらの自動販売機は、NFC決済か、現金のみ利用でき、クレジットカードは利用できないようでした。日本にもクレジットカードは使えないけど、Apple Payは利用できる自動販売機がありますね。
こちらは人気のパン屋で混み合っていましたが、NFC決済とクレジットカード決済の両方に対応した決済端末が複数置いてあり、混雑解消に役立っているようでした。
毎年11月にフランス ボーヌで行われるブルゴーニュ最大のワイン祭り「ボーヌワイン祭り」には、たくさんの屋台があり、そのうちのいくつかではApple Payを使えました。
決済端末が離れたところにあるときは、支払い方法をつたえるときに「クレジットカードで」ではなく、iPhoneを見せた上で「Mastercardコンタクトレスで」と伝えて、iPhoneで非接触決済したいことを強調した方が、写真のように決済端末を近づけてくれるのでスムーズでした。
オーストリアでの利用体験記
ザルツブルク城の入場料金もApple Payで支払えました。
日本のマクドナルドでも、2018年からNFC決済に対応しましたが、一足先にオーストリアのマクドナルドで利用してみました。
ドイツでの利用体験記
ドイツ王室御用達の「ダルマイヤー」でもApple Payを使えました。
ドイツワイン発祥の地「トリーア」にあるワインバーでもApple Payを使えました。
このお店は、たくさんの種類のワインを扱っていて、飲みたいワインをその都度、カウンターで購入する形式です。なのでお代りするたびに、決済回数が増えていきます。Apple Payだと素早く決済できるので、こういうときはより便利です。
ヨーロッパだけでなく、アメリカやオーストラリアでもMastercardコンタクトレスは普及しています
ヨーロッパだけでなく、アメリカやオーストラリアでも、Mastercardコンタクトレスは普及しています、NFC決済が普及している地域に旅行に行くのであれば、MastercardコンタクトレスとしてApple Payを使えると凄く便利です!ぜひ活用してみてください。
清水 太郎
大手銀行系カード会社退職後、当サイトと世界一周ブログを運営しながら世界4周しました。旅をしたりしながらクレジットカードの情報を追いかけています。
Twitter:@k_creditcard